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U_House現場監理記録 アーカイブ

2011年03月01日

一部解体開始

2010年5月29日

木造の伝統的な工法で残ってきた貴重な存在の住宅です。

全体を解体後に新築しても現状で残されているほどの円熟した木材が揃うことは考えられない、庭園とのマッチングを考えてもあまりにももったいない。

ということで、多少の困難はあっても、東の設備部分が集中する部分は解体して現代風にアレンジ、外観全体もリニューアルします。

この日は解体の開始の日です。

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足元の状況

2010年5月29日

解体の日に建物の耐震上最も重要な足元の状況を確認しました。

写真の位置は水周りから離れた位置ですが、床下は防湿コンクリートが打たれていたこと、

もともと床下が乾燥している土地柄であること、外周土台下は伝統工法にありがちな束石基礎ではなくコンクリートの布基礎となっていたこと、

土台の腐りもほとんど無かったこと、通し柱の脚部も腐朽が進んでなかったこと、などなど。

これならば耐震補強をすれば充分延命が期待できそうであることを確信しました。

そんな解体の一日でした。

しかし私の思いをよそに建築主ご夫婦は荷物の整理でお忙しそうでした。


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2011年03月04日

玄関、居間部分の小屋組

2010年6月2日

解体で現れてきた東面下屋部分、改修後は玄関と居間となる部分の小屋組です。

屋根の野地板を受ける垂木から下の、母屋、梁は丸太組となっており、通し柱、管柱はじめ個々の材料の寸法は現代の木造に比べると頑丈に組まれています。

構造計算をやっていると見えてくる当たり前のような事実ですが、部材のボリュームが大きいことは耐震性を確保する上での間違いの無い第一条件です。

計算上の合理性が成り立ってもこれに勝るものは少ないようです。

左下に見えるケヤキの化粧の梁は建築主さんの思い出の象徴、残してほしいという希望もあり新しい玄関の内装を飾ることになっています。

ケヤキ材が時間の経過を経て美しく変化したものが多く見られるのも伝統工法の特徴です。


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解体残存部分

2010年6月17日

解体したのは東側の水周り部分を中心に時代の流れで古くなって一番更新の必要のある部分です。

新しく増築するのは浴室、洗面所、トイレ、ダイニングの一部、勝手口などで、残存部分の東と北側を取り囲むように接続します。


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2011年03月09日

既設の土台と基礎

2010年5月29日

既設建物の土台と基礎のアップ画像です。

ご覧のように土台には保護塗料がすでに塗布されており、基礎はコンクリートになっております。

建築主さんによれば、以前床を上げて床下一面のメンテナンス工事を行ったことがあったそうです。

先代のお父様は建築を業としているわけでもないのに賢明な方であったことが窺い知れます。

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2011年03月12日

基礎の補強

2010年6月17日

玄関脇の通し柱の根元の状況です。

この根元全体に渡り鉄筋コンクリートの土間を作って、金物にて足元からアンカーする計画です。

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南面の広縁下部の状況です。

既設の基礎コンクリート部分の脇を掘ってありますが、ここに角型の地中梁配筋をしてコンクリート打ち込みます。

柱の根元と同様に金物にてアンカーします。

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2011年03月16日

基礎補強工事

2010年6月23日


既設建物東側の居間となる部分の既設の基礎は、既設基礎を解体の上コンクリート基礎を作り直します。

既設の建物を浮かした状態で基礎を差し込むような工事ですが、耐震性能を確保するためには重要な工事となります。

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7月8日の上と同じ位置の配筋工事の状況です。
新築のべた基礎と同じように全面をコンクリート耐圧盤として、その立ち上がりに既設の柱を金物で固定してゆきます。

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2011年03月23日

基礎ホールダウン金物

2010年7月8日

既設のコンクリート基礎に添わせるように地中梁配筋を行い、柱にホールダウン金物を固定して、さらに既設の基礎と新しい基礎はホールアンカーを打つことにより一体化をします。

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柱だけでなく土台も土台用のアングル形状のアンカー金物で基礎と連結します。

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2011年03月27日

井戸

2010年7月9日

既存井戸部分の配筋の状況です。

祖先より受け継いでこられた大切な井戸です。

完成後には玄関室内に残ることになりますが、井戸水を利用できるだけでなくオブジェとしても家の象徴として存在感を維持することが重要です。

井戸水が出ることを確認したうえで水中ポンプと上部の納まり、配管の方法、メンテナンスの方法を検討のうえ、この配筋方法となりました。

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2011年04月08日

基礎コンクリート打ち

2010年7月9日

コンクリーと打ちの日です。


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この部分は既設の基礎に沿わせて地中梁配筋を作った部分、玄関脇の廊下となる部分です。

柱に仮留めしたホールダウン金物です。

ご覧のように既設の床下には以前防湿の土間コンクリートを打たれたのが見えています。

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2011年04月19日

行灯

2010年7月17日

現場の帰りに見つけた南宮大社の行灯、ある日に建築主さんが広縁の外部に吊るして庭の演出にしたいと提案のあった行灯の参考のためにと撮ってみた。

このデザインが良いとは考えていないが、建築主さんの要望の内容を確かめるための例としておみせするための一枚です。

実際はもうちょっとスマートなデザインになりましたが・・・・

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2011年04月22日

洗面所部分の建て方

2010年7月22日

既設北側に増築する洗面所部分の建て方の日です。

構造的な繋がり方に無理の無いこと、雨漏りのないこと、歴史のある既設の屋根瓦を傷つけないこと、などを考え合わせての増築方法でした。

この日はその接続部分を確認に来ました。

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下は玄関部分の増築部分です。
右隅に見えている新しい柱は増築部分との取り合いと完成後の納まりを考慮して差し替えたものです。

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2011年04月25日

玄関の梁

2010年7月22日

既設玄関入り口上部にあったケヤキの梁です。

いったん工場に運び込み化粧加工をしてから新しい玄関を支えることになります。

過去の記憶をそのまま残したいという建築主さんの思いを内装デザインに生かしたいという考え方です。

この日は現状の状態を確認に来ました。

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2011年04月27日

水平構面の補強

2010年9月24日

地震力は地面から基礎、基礎から土台や柱、そして梁から水平の部分、広縁の天井裏の張り組や下屋の梁組を伝わって2階の梁や柱、壁へ伝わってゆきます。

画像のように広縁の小屋組の梁には火打ち梁やブレスを入れて堅い、剛性の高い構造とする必要があります。

上の見える白いものはアイシネンという吹き込み断熱材です。

隅に取り付けた三角の金物はガセットといってブレスを取り付け引っ張る材料です。

この作業が伝統工法の耐震補強には壁の補強に同等に重要な事柄です。

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2011年04月30日

給排水設備工事

2007年7月31日

給排水の設備も進行しています。

ここは洗面所の部分です、排水は直線的につなぐこと、竣工後の点検を意識することが鉄則です。

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給水、給湯のサヤ管ヘッダー工法のサヤ管が集中する部分、ヘッダーのアップです。

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2011年05月05日

玄関床の石の素材

2010年7月27日

玄関の床、ポーチの床はミカゲ石を貼ります。

表面の状態は、既設のポーチの床のミカゲ石での滑りやほこりの溜り具合を教訓に、ジェット仕上げと磨き仕上げの中間くらいの状態の見本をいろいろ揃えてみました。

色具合も含めて手触りを確認してみました。

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2011年05月09日

遮熱ボード

2010年8月25日

遮熱ボードを垂木の下端に張ります。

現場にその要領書を張って職人さんに告知してます。

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ご覧のような具合に張り込んであります。

垂木の隙間がそのまま軒先からの通気の空間になります。

遮熱ボードは段ボール紙に銀色の遮熱材が塗られておりその面を上向けて垂木に張ります。

遮熱材は銀色の特殊なパテント塗料で、その熱の反射能力だけでも現場の大工さんが工事を実行しながら証言してくれました。

「張ってゆく後から涼しくなった」と。

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2011年05月14日

構造金物

2010年8月4日

既設の土台と柱、補強の基礎とを固定する金物の取り付け方法を確認しています。

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現場監督さんと「木が気の毒なくらいに頑丈な金物だ」と感想しきりでした。

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2011年05月18日

軒裏木部の清掃

2010年9月1日

どこの建築主さんも木造のすばらしさを実感されるのは、クリーニングしだいで木が蘇ることです。

場合によっては、新築時点より美しさを発揮することです。

今回も期待を込めて現場のクリーニングの状況を眺めていました。

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2011年05月19日

玄関の正面

2010年8月25日

既設の玄関上部の下屋を残してその下にステンレス鋼板にて一文字葺の片流れ屋根を差し込んでいます。

右手にあるのは車庫の屋根、左手は母屋の洋室の庇と、囲まれたアプローチを外玄関の表門から進みこむとこの位置にたどり着きます。

家の入り口から歩いてたどり着く距離感と時間の流れ、庭の緑の歓迎、そこにあるのはやはりやさしい軒の低いこんな玄関であってほしい。

こんな確認をしているかのような思いの日でした。

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2011年05月22日

アイシネン吹込み

2010年9月15日

断熱材のアイシネンを遮熱ボードに吹き付けました状態の確認に来ています。

西側の納戸となる部分です、遮熱ボードの下面に吹き込みました。

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北側の寝室の屋根面に吹き込んだ状態です。

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2011年05月26日

外壁下地

2010年9月24日

この日は集合の打ち合わせ会の日でした。

身振り手振りの人は現場の監督さん、現在は軒先の破風の切り込み方について職人さんに説明の最中です。

外装のリニューアルも工夫をします、既存の伝統工法の風貌を残すことが重要です。

現在は下地の透湿防水シートが仮張りした状態です。

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2011年05月28日

電気設備の集合

2010年9月11日

勝手口の脇には電気関係の集合盤が設置されます。

住まい手にとっても日常生活で目に触れることになるこの場所に電気のコントロールセンターをもってくることはよくある手法ですが、さらにこの住宅の場合にはこの壁が耐力壁であるという事情も重なっています。

盤が設置される向こうが便所になっています。

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2階から降りてきているのは汚水の配管です、黒く見えているのは遮音巻きの被服材です。

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2011年05月30日

既設基礎の補強

2010年9月1日

伝統工法のこの建物の基礎は、敷き土台をコンクリートや玉石の上に敷いて床高レベルの繋ぎの土台で繋いだもので、現代の木造のようにコンクリートが土台の下まで立ち上がっていないため、足元の耐震性能は低いものとなっています。

黒い板は、上下の土台をせん断性能のある面材で固めたところです。

これは補強打ちした床下のコンクリート土間に金物でアンカーされています。

下は広縁部分です。

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西側の納戸となる部分です。

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2011年06月01日

2階から望む北東の遠景

2010年9月24日

屋根工事進行中ですが、2階北側の窓から北東の方向、石灰採掘や化石の出土で地元では親しみのある赤坂山や、遠くは岐阜市の方向です。

建築主さんも自慢の眺望、平面計画の中にも新しい居間やダイニングからこの眺望を生かすことになっています。

忙しい現場作業の中でひとりだけ一息ついた時間でした。

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2011年06月05日

「もくまど」の納まり

2010年9月15日

既設と増築部分もサッシは旭硝子の「もくまど」を採用しました。

優雅さを残すためには伝統的な木製サッシを作り直すことも考えましたが、現代の気候の変化やメンテナンスを考え、また外気にさらされて実用上も動作の多い部位だけに、枠はアルミ製で障子はペア硝子入りの集成材加工のオスモ仕上げという現代版の木戸という選択になりました。

外壁は既存の真壁の外側に構造用合板で壁を補強して、サッシ枠を取り付けるという防水性の確保も必要という事情もあります。

広縁の南側は美しい庭園に面する部分だけに、仕上がった状況はもちろんですが、足場の管理も重要になってきます。

この日は決して手を抜けない実用面の性能と仕上がってからの美観をどう確保するかを考えながら眺めていました。

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2011年06月07日

サッシの納まり

2010年9月21日

過去の伝統工法では「家は夏を旨とすべし」と、床下、天井裏、柱と土壁、木製の建具、すべてが微妙な通風が家内部の湿度や温度を調整してくれていました。

ところが宮脇先生の書かれた本にもあるように戦後の住宅政策は日本の伝統的住まいの考え方を押し潰してしまいました。

ただアルミサッシの登場は室内環境を人工的に調整するには必要な開口部材であることには変わりありません。

内部は伝統的意匠で、外部は現代の環境変化に耐える鎧を着せるという納まりを考えなければなりません。

ご覧のように、サッシの納まりについては必ず現場で打ち合わせて職人さんも納得してもらうことになります。

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2011年06月09日

北側屋根のトップライト

2010年9月24日

下の画像は2階北側の窓から望んだ景色です、蔵に向かって伸びているスキージャンプ台のようにも見えていますが、下には洗面所と浴室があります。

日本瓦の屋根には無愛想にも思えますが、既設の伝統ある瓦を生かすこと、漏水を将来的にも極力回避すること、何よりも北側のこの開放された方向からの北風を室内に招き入れたいという大きな設計目標を実現するためです。

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下がそのトップライトです。

開放型で雨を感知して閉鎖するというやさしい機構を持っています。

どうしても暗くなりがちな洗面所前の廊下を明るく、台所の通風を確保するということです。

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2011年06月11日

既設瓦屋根の軒先の納まり

2010年9月24日

この画像は現場で大工さんが描いてくれた軒先の納まりを撮らせてもらったものです。

既設の屋根に使用されている瓦を全て葺きなおすとしたら、たぶん現状より見劣りする仕上げになってしまうのではないでしょうか。

それほど私にはもったいないと思わせる手の入れ方でした。

そこで既設の瓦を降ろすことなく軒裏を新しく張りなおす工夫をしました、それがこの納まり図ということです。

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2011年06月16日

屋根の素材

2010年9月21日

既設玄関の前と東の増築部分は既設の瓦屋根と違和感の無いようなデザインにするためにステンレスの一文字葺きで寄棟にしました。

材質が硬く加工が難しいステンレスですが、鈍いシルバー色でご覧のように綺麗に葺ける職人さんが見つかりました。

後ほど全体像は分かってきますが、この部分が家の顔のようなもの、うまくいくか気をもみましたがこれで一安心の日でした。

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2011年06月20日

居間のトップライト

2010年9月24日

居間とキッチン、ダイニングはワンルームになっています。
そのほぼ中央、既設瓦屋根の北向き勾配で直射日光の差し込まない、漏水を避けることの出来る位置に取り付けます。

周囲はアイシネンの断熱吹付けと遮熱のボード、熱反射のガラスで内部の温度管理を守ってくれます。
この日は内部の天井との納まりを確認に来た日です。

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2011年06月25日

丸太梁の補強受け

2010年9月29日

既設の屋根で居間の真上にある丸太梁は幾重にも他の梁を受け、しかもご覧のような柱に相欠きで支えられているだけの状態でした。

これはもう現代技術の出番です、厚手のプレートで仕口を補強してやりました。

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2011年06月27日

水平ブレス

2010年10月1日

伝統工法で組まれているので、耐震的に水平方向を固める火打ち梁はあまり使われていません。

大きな空間を振動時もフレキシブルに動いてくれる鉄筋のブレスで補強しておきました。

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2011年07月02日

行灯のデザイン

2010年10月1日

建築主さんから希望のあった行灯の商品が手に入りました。

インターネットの検索からいろいろなデザインのものを探り当てて決めた品のいい画像のこれです。

この日は現物を確認に来ました。

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2011年07月05日

2階の屋根断熱

2010年10月9日

2階は西側の一部の部屋を改修しないことになっていますが、屋根裏へは入ることが出来るため2階屋根は家全体の断熱性能アップを優先して屋根全面についてアイシネンを吹き付けることになりました。

画像は2階の階段室ホールとなる部分の屋根裏が見えています。

ご覧のように伝統工法らしく丸太が縦横に組まれています、東西に通る地棟が2段になっているのは建築主さんのお父様の工夫がなされていることを窺っていました。

設計段階で小屋裏へ上らせていただいたとき、この納まりを見て壊さずに残したいと思った記憶があります。

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2011年07月07日

軒樋のそり具合

2010年10月13日

伝統工法の屋根の軒樋はその仕様と取り付け方によって屋根の軒先のデザインを左右します。

変にそりすぎていたり直線でくびれていたり、色が目立ちすぎたりすると瓦のそりの美しさを阻害してしまいます。

製品はパナソニックの金属芯入りのものを選び、取り付け方は現場で職人さんと打ち合わせて施工しました、それほど神経を使う部位でもあります。

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2011年07月13日

差し鴨居のクサビ

2010年10月15日

木造の伝統工法ではこのようなケヤキの差し鴨居が化粧で使われています、ここでも何箇所も年月を経てあめ色に美しく変化しています。

それらは改装後もこの家の証人として内部に顔を出すように計画していますが、ほぞの突き出た部分のクサビは切らずにおくのが建物の強度を落とさないためには大切だろうという判断です。

壊して新しくというよりあるのものは生かしていこうという考えは好きです。

この部分は寝室の内装の一部として飾ってくれます。

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2011年07月15日

外部周囲の仕上げ下地の確認

2010年10月19日

改修工事はいうまでも無く現状に存在する部分をリニューアルする工事です、すなわち現状にあるものをどのように納めて無理の無い、とってつけたかのようなことのない、美しく仕上げる工夫が必要になるわけです。

ある意味では新築より難しいかもしれません。

あまり見えることのない西側の外壁の納まり、軒裏の腐朽の状況や断熱施工の仕上がりを前に打ち合わせをしています。

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東側の道路側、塀で囲まれる部分も、既設の石垣の補修や積みなおし、その上に作る新しい塀との納まりを工事が進行してきた現状を踏まえて考え直す時期でもあります。

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2011年07月18日

ケヤキ材の吟味

2010年10月22日

ケヤキ材はいわずと知れた銘木と呼ばれる部類の堅木ですが、建築主さんの故郷には良い材料があるという提案を受けて素材を取り寄せて岐阜養老の製材所にて加工することになりました。

この日は到着の連絡を受けて検査というより見聞か吟味といった雰囲気で訪れた製材所です。

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ケヤキは階段のササラ板、踏み板、蹴込み板、玄関の框、縁板を全てを納めるつもりでいますが、果たしてどのように材料を切り取って振り分けるかどの面をどのように使うか、無垢材の反り止めをどのように加工するか、反ったときはどのようにメンテナンスするかを打ち合わせしました。

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玄関の縁板の仕上げが出来上がったところです。

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2011年07月20日

塀の位置と納まり

2010年10月22日

塀の石積みを補修と積み直しを行い、その上部に塀を立ち上げます。
新しい居間から東方向への眺望を疎外しないように視線から下になるような塀の高さとすること、
道路とほぼ平行になるとはいえ凸だけでなく凹で屈曲していたりすると施工間違いに見えてしまいます。
見通しで位置出しをしてみて確認しておきます。

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長い塀ですから控え壁の位置も石垣との取り合いで補強として効果があるかどうかもチェックしておきます。

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2011年07月22日

外壁と塀の色

2010年10月23日

敷地の東側から南側には町道が接しており、塀で囲まれた形になっています。
今回改修する母屋の東面にも既設とほぼ同じデザインと色の塀を石垣の上に作りますが、塀についてはその左官材を同一の製品としてテクスチャーも同一とし、外壁については塀と同系色にて、既設にある茶室と違和感の無い土色の弾性リシンを吹き付ける予定です。

色は見本の現物を現場で直接あてがってみるというのが主義です、意匠を大切にするとこのあたりは妥協できないところです。

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2011年07月25日

モクマドの取り付け

2010年10月26日

サッシは旭化硝子の「モクマド」という製品を採用しました。
無垢材の木製サッシは木製建具工場がオリジナル製品をいろいろ見つけていましたが、室内の気密を高めるという目的が阻害されては「室内は快適に」というわけにはいかなくなる恐れがありますから、やはり狂いの無いアルミサッシ枠で気密等級A4という性能を保証していたこの製品に落ち着きました。

ご覧の画像は広縁の部分のモクマドが取り付けられたところです。
設計者としては既存の納まりの様にケヤキの化粧無目の梁にモクマドを取り付けたかったのが正直なところですが、残念ながらこれも将来の狂いや気密を考えて外部からはサイディングで包むという形にしました。

欄間の部分は、モクマドでは框が大きいので従来のアルミサッシとしましたが、後ほど建築主さんの提案もあり木の色に着色することになりました。

どちらも結果はそれほどの違和感はなかったのが救いでした。

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こちらは完成すると北方向と東方向に視界が大きく広がることになる、居間のモクマドです。
モクマドの設計限界を気にしつつなるべく大きなものにしました。

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2011年07月27日

塀の配筋チェック

2010年10月27日

塀の基礎のコンクリート打ちを控えて配筋を確認に来ています。
延長が長い塀ですから配筋はダブルにして梁のように、仮に下部が中空になってもブリッジになってくれるようにしています。
控え壁を設けて塀と直交方向の倒れ止めを用意していますが、それでも大きな水平力が加わるような地震が発生するとどうなるかは不安です。

画像は敷地の北詰め、蔵の建っている部分を撮っています。
ご覧のように石垣の石の上に基礎がなるべく載らないようにしてあります。

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2011年07月29日

北側の庭

2010年10月29日

工事過程の照会の中であまり出番の無かった北庭の様子をアップしてみました。
北庭は寝室が面しており庭を挟んで蔵が建っています、今回の工事に取り掛かるまではサービススペースとして使われていましたが、蔵の庇を利用して物置を整備して憩いのスペースとしての存在感もプラスしようという計画です。

庭の高さも調整してサービススペースとしても利用できる以前には無かった広い庭が出現することになります。

サイディングが張りあがってきて、建物の足元が見えてきており設計段階では確定できなかったレベルを再測量の上、もう一度考え直す段階でもあります。

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2011年08月02日

塀の基礎

2010年11月6日

塀の基礎コンクリートが姿を現してきました。
石垣は、既設をそのまま利用しているところと解体して積み直している部分があります、安定感が増すようにコンクリートの立ち上がり部分は全体が一体化して地中梁のようにダブル配筋になっています。

道路との区切りがはっきり見えてきて足場を解体すると建物を引き立ててくれるのが想像されます。

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2011年08月04日

洗面所前のトップライト

2010年11月10日

内部の造作も形が見えつつあります、こちらは洗面所の前のトップライトです。
単に日の光を室内に取り入れるという目的だけではなく、ワンルームとなった居間とダイニングの北側に位置して通風が望める位置でもあり、季節によっては階段室にまで風を引き入れてくれるのではないかという位置でもあります。

ユニバーサルデザインの意味合いのいても省エネということを考えても、室内を明るく通風を良くするというトップライトを多用しますが、残念ながら気密度が良くても網戸がいまひとつ納まりがいいものがないのが現実です。

この日は網戸の納まりやトップライトに隣接する間仕切りとの収まりを打ち合わせに来た日でした。

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2011年08月06日

玄関と居間の勾配天井

2010年11月12日

玄関からその北に位置する居間とダイニングとは間仕切りで区切られていますが、天井はひとつの勾配天井で繋がるようなデザインになっています。
勾配に低いほうは玄関を入ったすぐ上部、直線状に北に向かって高くなってゆく最上部に開閉式のトップライトが取り付けられています。
既設の建屋内となる居間の部分と増築部の玄関を一体化することと、居間とダイニングの広くなった空間の天井を高くみせる役割を担っている装置です。

無地のヒノキ板が綺麗であればあるほど価値が出てくるのが、この納め方です、何度も使ってきた手法ですが今回も成功したようです。

そう思いつつこの画像を眺めています。

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2011年08月09日

玄関の縁板

2011年11月15日

ケヤキ材の玄関の縁板は、取り付け方法と寸法を現場で決めておき、工場にて部材塗装と加工組み上げた上で、現場では取り付けのみです。
ケヤキは杢目が美しいのですが永い時間経過で狂いが出ることがあるため、ボルトなどの金物でキッチリ固定する必要があります、そして万が一狂いが出た場合のメンテナンスの方法も決めておきます。

それらしさが生かせるようにと考えてケヤキの杢目のように曲線的な裁断をお願いしてありましたが、ご覧のように美しく出来上がっていました。

現場に搬入する前に工場へお邪魔して出来具合を確認に来た日でした。

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2011年08月12日

階段の加工

2011年11月15日

階段の材料は玄関や床と同じケヤキの無垢材を使用していますが、硬くて磨耗性があるだけでなくも木目も特異性があってダークな味のある色も足の接する部分には適しており、古くより珍重されています。

階段は加工が複雑で大工さんにもご苦労をかけたようです、ご覧のような踏み板を受けるササラの切り込みは材料の総サイズに対する割合を考えて、踏み板では一枚のままでは狂いが激しくなりそうな部分は金物で繋ぎ合わせることにより、それを避けています。

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2011年08月14日

外壁吹付けと戸袋

2010年11月18日

モクマドには戸袋の規格品はないためヒバ材にて大工さんに戸袋を作ってもらい取り付けられました。
画像で見る限りはあっさり納まっているようですが、製作図や材料吟味、塗装の色など検討を経てこの段階まできました。

外壁の吹付けも塀と同系色にて納まってきました。
戸袋内部も外壁材が仕上げられていますが、この上に鏡板も同じくヒバ材にて取り付けます。

この両者のバランスが外観を決定する大きな要素であることは間違いないようです。

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2011年08月16日

化粧格子は耐力壁

2010年11月22日

木造の耐震性能は壁量を一定量確保することを重要と建築基準法に謳われています。

もちろんそれに付随して基礎に床や屋根など水平構面、柱や梁など軸組みの材寸材質、それらの継ぎ手や仕口、構造部分の全体のバランスよく機能することが求められるわけですが、その中心的考え方には壁量の確保を据えています。

既設の部分と増築部分全体を新築したと考えて、建物全体にバランスよく壁量を確保するという設計にしました。

トップライトからの採光と室内のデザイン部材として、そして耐力壁としてもまさにこの場所に必要という計算結果に基づいて告示で認められた組み方で格子を作ってもらいました。

柱や土台への取り付け方法を確認に現場へ来た日です。

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2011年08月24日

丸太の復権

2010年11月22日

2階の小屋組は丸太で2段に組み上げられており隠れた部分で建物を支えていた縁の下の、否、屋根の下の力持ちでした。

2階の天井高さは伝統工法に見られがちな低めの天井だったことも踏まえて、リフォームではヒノキの無垢板でご覧のように勾配をつけてチョーナ(寺院建築などで使われている手カンナの一種)で削ったように丸太を見せてやることにしました。

ちなみにその下にはそれを受けているケヤキの大黒柱も見えてインテリアを力強くしています。

設計段階で小屋裏を見せていただいたときから、こうしたいという思いがこの日に実現することになったということです。

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2011年08月28日

階段の取付け

2010年11月25日

リフォーム前には階段は食堂の脇にありました、階段は1階と2階のプランを制約する部分ですからリフォームでプランに自由度を与えたいのであれば階段を思い切って移動してしまうのがコツです。

階段を南のずらして回り階段にすることによって生活の中心であるダイニングキッチンや居間を広くするという必要不可欠な選択になりました。

簡単そうですが階段というのは平面的な寸法のみならず縦方向の寸法が適切な納まりを阻害しますので現場で造っていくには困難を極めます。

階段部材をいくつかのパーツに分けて精度を上げるために工場加工を基本に周囲のとの取り合わせを現場打ち合わせで確認しながら慎重に組み上げていく作業です。

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2011年09月01日

システムキッチンの取付け

2010年11月29日

システムキッチンはドイツのノビリアというメーカーです。
「メイドインジャパン」という言葉が示す日本製の信頼度は今も生きていると思いますが、経済や流通のグローバル化は想像以上のスピードで進んでいます。

私自身も以前からいろいろなメーカーを見ている中で、その個性や製作の考え方を知っていたこのメーカー、建築主さんに設計の初期段階でショールームの見学をお奨めしましたが、「やはり気に入っていただいたか」という感想です。
何十年も使い続けて欲しいというドイツのクラフトマンシップがアチコチにちりばめられています。

ダイニングキッチンの正面、北面のキッチンが並べられる位置の施工がスタートしました。
フルオーダーですからミリ単位の施工図面を挟んで現場でのノビリアさんと現場監督さん立会いの打ち合わせが何度か繰り返されました。

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2011年09月03日

北庭の工事開始

2010年12月3日

北庭は既設の蔵との挟まれた空間で、作りこまれた南の庭が華やかなだけにサービススペースとしての存在感も踏まえて禅宗的な直線的ですっきりシンプルな方が良いように考えていました。

ミカゲ石をタテに埋め込み段差を吸収して排水は思い切って側溝を入れてあります。

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2011年09月07日

北側よりの見え方

2010年12月7日

敷地の北端には蔵があり廻りこむように町道が北に向かってスロープのように降りていきます。
道路からは画像のような見え方になり南からの絵とはまるで印象の違う見え方になりますが、石垣に迫りすぎていないためヨウ壁の緊迫感に心配するようなことはなさそうです。

画像のように石垣の上の立ち上がりに新しい塀が完成すると足元が隠れて、その向こうの建物の存在が不明確なくらいがいいように思えてきました。
どこかの有名な建築家さんの自然の中に「建築を消す」という行為はこれか、と、感じた日です。

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2011年09月13日

古くて新しいケヤキの胴差し

2010年12月28日

木造の伝統工法は地震力による水平方向の力に対して強力で故人の知恵の生きた武器があります。

木は誰もがご存知のように鉄のような硬さが無く柔らかくめり込む性質があり、縦に並ぶ柱の高さの違う位置で横方向に何箇所か繋いでおくことで柔らかく横揺れを吸収し、これを発揮できているのではないでしょうか。

大黒柱や通し柱、それらを梁の下段で繋ぎ室内に「私がここにいるよ」と言わんばかりに姿を現している胴差しを見るたびに「いやー、ここにもあった、よくぞ頑張っていてくれた」と。

そんな胴差しを何代にもわたって磨き慈しんできてみえる建築主さんの思いを、生き返らせてあげたいと思うのは建築を志している人間であれば共通でしょう。

樹齢はおそらく100年以上、であればその構造上の耐力はそれと同じくらいは衰えることはないとかの西岡常一さんがおっしゃっていました。

居間と書斎の間や書斎の北側、和室の間仕切り境など、全てのケヤキの胴差しを化粧で残す納まりを何箇所も残すU_houseのデザインの特徴としないわけにはいきません。

その納まりの現場確認の日です。

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2011年09月16日

アプローチの修正施工

2011年1月11日

南の表門から車庫の東脇を抜けて玄関までのアプローチは、ミカゲ石小バツリの敷石です。

玄関正面のポーチ部分は、今回の工事で新しい玄関の大きさとバランスの良いように再施工します。

画像は影が永く伸びた芸術作品のようになっています、アプローチとポーチのバランスが旨くいっているかを評価しあっているところです。

実は「敷石はポーチに接続する部分では斜め切りしないほうが自然なのではないか」と建築主さんからの指摘があったからです。

確かに乱張りのようなのが良いように思えます、ここは再施工の必要がありそうです。

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2011年10月14日

家具製作の工夫

2011年1月14日

寝室と書斎を区切るような位置に家具を作りました。

寝室側はタンスとテレビスペース、書斎側は書棚と吊り棚、そしてエアコンの取り付けスペースを設けました。

それぞれの機能を盛り込むように背中合わせに組み合わせましたが、既設のスペースを生かすためには建築主さんと家具屋さんが現地寸法を反映した緻密な製作図を前に何度も確認の打ち合わせが必要でした。

どうしても生かしたかったのは、田の字プランの柱を繋ぐ美しい指し鴨居を家具の一部として部屋の中に覗かせてやりたかったこと。

取付けの確認に来ましたが仕上がりが楽しみな部分の一つです。

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2011年10月16日

雪の日の状況

2011年1月19日

この日は雪が屋根に積もっていました。

いつも2階へ上がると眺めることにしている赤坂山の方向、そこは北へ増築した浴室と洗面所の屋根や台所のトップライトが見えるあたりです。

景色の良さをノンキに眺めているわけではなく、積雪の量、解け具合、軒先への負担の具合など、屋根へのストレスの点検です。

トップライトの上部からはすでに雪は流れてしまっています、そして特に庇は雪の重量で垂れている様子は見られませんでした。

部材の計算はしてあるものの流行の「想定外」で庇が折れてしまっては困りますので。

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2011年10月19日

玄関飾り床の寸法バランス

2011年1月24日

玄関の西脇は飾り床のデザイン確認をしています。

既設の玄関部分に増築して玄関を広くしています、飾り床右脇の柱は既設の玄関脇にあったもので構造的に重要な部分でもあり残さなければなりません。

その存在感を玄関内で孤立させないようにこのようなアールをモチーフにした垂れ壁と床でデザイン的に一体化出来ないかと考えました。

アールの曲率や取り付く高さなど感覚的な確認が難しいところは現地での試行錯誤がつきものです。

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玄関正面からダイニング内を見ています。

この中間に間仕切りが建って玄関ホールと居間が仕切られます、つまり玄関の天井勾配がそのまま居間の天井に繋がっています。

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2011年10月20日

玄関脇の飾り床・続編

2011年1月28日

玄関脇の飾り床、取り付け位置も検討の末、下地取付けが出来ていますが、その袖壁も無地のメクラ状態ではインパクトが弱くて飾り床全体として頼りない存在感です。

開口を設けて竹をあしらうことになっていましたが、これも現場でのバランス確認のうえ取付けの要領を決定しました。

取り付ける位置やピッチ、竹の色や大きさでも飾り床の印象がかなり差が出るものなのです。

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2011年10月23日

雪の庭

2011年2月1日

庭先に雪が積もっています。

過去に経験してきた現場での印象を思い起こすと、雪と大工工事、内装工事は似合うようです。

外部の工事は雪が解けてからの宿題にして検討をすすめながら、内部の工事を淡々と進められるかでしょうか。

センチメンタルですが、雪の日に現場で焚き火を囲んで煙に目を擦りながら、また大工さんと雑談しながら暖を取っていたシーンが思い出されます。

木造の現場をご存知の方ならば頷いていただけることでしょう、庭の雪を見ているとそんな思いが浮かんできます。

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2011年10月27日

階段や洗面所も養生段階

2011年2月4日

階段の養生もキチンと出来上がり、2階の施工も順調に進んでいます。

実はこの階段周りも打ち合わせ段階で試行錯誤、そして「三歩進んで二歩戻る」といった苦労の末の養生なのです。

ケヤキの階段袖壁の飾り開口のデザイン、手すりの組み方、塗り壁のコーナーの納め方、など。

全てのデザインの判断基準は、既設建物の空気を残しつつ新しい空気を吹き込むという基本的な考え方を踏まえての悩みと決定でした。

画像のように監督さんが階段の前で悩む気持ちがよく分かります。


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そんな悩みの中から生まれた力作のひとつがこの洗面所の化粧台です。

家具部分はシステムキッチンと同じノビリアさんの注文制作品ですから、さすがに塗装の美しさや家具の作りはシッカリしています。

それにマッチさせた壁のミカゲの色や割付の検討、照明器具の位置など、原寸の製作図を何度もチェックした成果です。

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2011年10月28日

塀の輪郭は人の足元にも似て

2011年2月7日

ブロック積みと上部の木製屋根も完了した東側の塀です。

石垣だけの状態であった東側の庭先もこうして囲まれた空間が出来上がってくると居心地が良くなるものです。

業界用語で敷地の「締りがよくなる」とかメリハリが出来てくるとか勝手に言っています。

敷地内部に立って石垣の向こうが下に落ちているような土地では、塀を建てることによって内部の実面積は狭くなるのですが、心理的に囲まれた安心感が発現するからでしょうか?

改修前にはサービススペースとしてしか存在しなかったような場所が今度は本来の庭として機能することになりました。

人が靴に気を使うのと似て、建物も同様に足元をキチンとすることには意味があります、特に数奇屋には。

こんな塀の効能に今更ながら気がつかされたのが、この日の収穫でした。

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2011年10月31日

通用口やテラスの仕上げ

2011年2月9日

車庫の脇から玄関ポーチに通ずる通路は日常の使用が頻繁な部分となります。

車庫の軒下と新しく出来る玄関の庇、勝手口の庇と順に歩いていくと雨にぬれることも無く勝手口にたどり着くように計画してあります。

ガスボンベや電気メーター、水道メーターと外来のサービスマンの方にも不便が少ないように画像に写っているヒノキの格子の右側にはアルミの物干しを兼ねた実用的なサービススペースの庇が作られています。

郵便や宅配のボックスもこの通路に面しています。

勝手口から北はプライベートな庭としての役割を重視した形になっています。

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居間の東側には東庭に向けてヒノキのテラスも完成してきました。

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2011年11月03日

物干しスペースや広縁踏み石周囲

2011年2月12日

車庫脇の玄関への通用口、その北側に囲むヒノキの格子はアルミ庇を利用して作った物干しスペースが隠れています。

またここにはガスボンベも置きます。

この日は塀の上部の板金工事を職人さんが進めているところでした。

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広縁の南側、踏み石は既設のままのものを生かして犬走りをミカゲ石で仕上げました。

広縁の床下は外気が入り込む構造、床が束石と束柱で支えられた状態でした。

東海地方の伝統的な木造ではよくあるデザインです、見えていないですが地中梁と耐力壁に変身しています。

また室内をより暖かく涼しくするためにアイシネン断熱材に包まれています。

足元のコケは建築主さんが大切にメンテナンスしてみるもの、一時期は元気を無くして茶色でしたが緑色に戻ってきているようです。

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2011年11月05日

居間の塗り下地確認

2011年2月16日

内装の壁や天井は珪藻土の塗り仕上げ、四国化成のケイソウ土製品です。

左官仕上げに入る前には、家具の取り付け部分との納まりや壁の入り隅出隅の役物(コーナーの見切り部材)、天井と壁の役物、仕上がりが切り替わる部分の見え方が無粋な部分は残ってないか、などそれらを踏まえた下地の入念なチェックが必要です。

シンプルな内装仕上げを見切り入れないで吉村順三風(住宅建築で有名な建築家)に実現する建築家は多いのですが、私は将来のメンテナンスを考えて見切りを入れています。

ご覧の画像は居間の南側、玄関との間仕切りに取り付けるテレビボードの納まりについて打ち合わせをしているところです。


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2011年11月07日

井戸周りの処理

2011年2月22日

祖先が使われていた井戸、これからも残して使っていきたいという建築主さんの意思もありますが、玄関のこの位置に残すことについては設計者にとって重い課題でした。

組み上げた水が飲めるものかどうか、少なくとも庭への散水として使用できるか、何よりも玄関のこの位置に意匠的にどう残すのが最適か、などです。

井戸の水をキッチンの手元や庭での散水として機能するようなポンプや給排水配管の状況とそれらとこれから作り込もうとしているくみ上げポンプ上部の架台家具の製作図をどのようにしておくかを考えつつ眺めなおしていました。

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2011年11月11日

杉の天井板にも歴史が浸み込んでいる

2011年2月28日

画像から杉の天井板の張り上げる様子が分かりますか。

クロスなどの糊付けで仕上げる場合は、プラスターボードや合板を下から天井の下地にビスで打ち上げておいてからパテ処理後張り上げるという流れです。

この現場では仕上げは杉の無垢板、ご覧のように大工さんの頭は天井下地の上にあるように下からではなく上から固定していくのです。

杉板の下に通るのは杉の竿です、天井隅にあるのは廻り縁、これらの部材で杉の板は支えられています。

下から固定するのではなくて上に置く感覚ですね、張り上げた最後は大工さんはどうするの?・・・・は「地下鉄はどこから入れたの?」の疑問とよく似ています。

自然素材である無垢の素材というのは仕上げを傷つけないとか動きに追従できるようにといった先人の工夫がこんなところにも生きています。

それでいて伝統的な美しさを感じさせる、歴史の重みを感じてください。

玄関の勾配天井も同じ要領でしたが、勾配があって玄関から居間まで繋がる長さを納めていただいた大工さんに感謝したいところです。

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2011年11月12日

茶室とのバランス

2011年2月28日

設計段階から何度と無く拝見していたお茶室の庭、現場の打ち合わせでも贅沢な打ち合わせ室として使用させていただきました。

8月のある日にはご覧のような庭が脇に眺められる部屋での打ち合わせ、エアコンが取り付いている部屋では会ったのですが、自然風が庭からゆったりと入ってきて、いや見ているだけでも真夏の暑さを和らげていてくれたように記憶しています。

その場に居合わせた人にしか理解できない感覚ではないでしょうか、仕事とはいえ不謹慎ですがいい気分でした。

そんな感覚とその母屋の雰囲気をどうバランスさせるか、理屈ではない「五感」をフル回転で再確認の気持ちで眺めてみました。

残念ながらパソコンのプログラムでは答えは出ません。

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2011年11月16日

納戸の壁の向こう側

2011年2月28日

1階の東西の廊下の西詰めに納戸があります。

画像を見ていただくと何の変哲も無い納戸の内装が写っているだけ、けれども分からない苦労が隠れています。

2階建て木造軸組工法の下屋(2階建ての平屋部分)部分は地震時のときには2階建て部分と一体になって揺れに耐えてくれる重要な部分です。

地面の揺れがしっかり2階部分に受け渡せるように、基礎の増し打ちや柱梁の金物、耐力壁の補強張りだけでなく最も忘れがちな小屋部分の鉄筋ブレスと補強火打ちです。

そして西端の温度差の激しい外壁の裏側に当たるこの部屋、通風も良くない場所にあるため、既設の土壁の外側には熱抵抗の大きな断熱ボードを張りつけ、足元の基礎にも発泡系のアイシネン断熱材で熱補強もしてあります。

こんな無機質な内装の部屋ですが、普段は見ること無いしかし家庭の大切なものを収納、かつ守ってくれる重要な部屋です。

工事の当事者としては「ここまで仕上がったか」と感慨です。

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寝室の天井

2011年2月28日

寝室の天井が張りあがりましたので仕上がり状況を見せてもらいました。

設計図ではケイソウシックイの塗り仕上げになっていましたが、建築主さんの要望もあってタモの突き板を目スカシに張ることになりました。

突き板とは合板の基材に薄皮のタモ板を張り上げたもの、この脇に並ぶ壁収納の仕上げ材に合わせて素材の種類を限定して内装をシンプルにしたいというのが変更提案の理由でした。

建築主さんはもっと凹凸感のあるものがこの部屋に似合うとイメージしてみえたようですが、結果的には良かったようです。

歴史的な伝統工法の内装では無垢材のボリュームを強調することが多く、懐かしさを感じるのですがそこに数奇屋の軽快さを埋め込むことを意識するようにしています。

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2011年11月19日

小屋裏の物置の使い方

2011年3月7日

道具が床においてありますが、壁、天井のケイソウ塗り左官工事の下地処理が始まっているところです。

既設のこの部分は、東に出ている下屋(2階建ての平屋部分)の小屋裏、台所やキッチンの天井裏だった部分です。

そこは丸太で幾重にも組まれた広い小屋裏の物入れとして家財が収納されていましたが、今回のリフォームでは、その7割くらいは1階の新しい居間の高い勾配天井として復活し、残りはやはり物置としましたが、同時にすぐ下の居間の天井に取り付くエアコンのメンテナンスのための空間として生き残らせました。

画像で見えている小さな開口はそこへの入り口、まだ道具置き場になっていますが、その内部の広さを撮ってあります。
思っていたより広くて、物置としてはちょうど良い細長な空間です。

収納や物置といえば、住宅の設計では軽視されがちな場所ですが、実は表舞台の生活を支える地味でも大切な場所です。

プランを考える過程で思いもよらず生まれてきた既設の建物の生かしたアイデアでした。


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2011年11月24日

井戸の架台

2011年3月8日

ヒノキで作った井戸の架台が現場に運び込まれてきました。

上に載るのは一世代前の手漕ぎ形式で曲線がクラッシックな井戸ポンプですが、下は木製にしてあります。

モチーフは日本の城跡に残されていた井戸の架台でした。

製作は仕上がりが緻密になるように大工さんではなくて家具工事として家具工場に発注しました。

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2011年11月26日

居間の欄間

2011年3月8日

左官屋さんが塗り下地の調整をしている上に扇のようなデザインの欄間が見えています。

この欄間は玄関と居間の両側から見えることとなり、その上の木造の軒裏をモチーフにした勾配天井も同じく玄関から居間に向かって勾配で上っていくデザインになっています。

設計図ではこの勾配天井が居間と玄関の両側から見えるように欄間部分はトーメーの硝子を入れる計画になっていました。
こちらは計画通り取り付けられますが欄間の下にはアッパーで欄間と天井を照らす照明が取り付くことになっています。

建築主さんは居間と玄関が一体感の演出よりも伝統工法の象徴的な格子の通風できる欄間をここに配置して欲しいという思いが強かったようです。

結果的にはアッパーの照明は建築主さんの意図の反映を強調するようなデザインに変更されたのです。

欄間の扇の一部を切り取ったような形は設計者のプランを取り入れていただきました。

左官工事の下地が進行する中では打ち合わせでの決定事項が現実化してくる楽しみもあります。


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2011年12月01日

大黒柱の威厳

2011年3月8日

左官工事の下ごしらえが続く中、大黒柱の1階部分がこんな形で残ることになりました。

リフォーム前の大黒柱の位置は廊下の一角、台所の前でしたが、居間が建物の東側端に移動したことによりご覧のようにより以前より明るい居間と階段吹き抜けの隅に配置されることになります。

居間の方向に両開きで透過度のある縦の格子戸を大黒柱の前に取り付けて、居間へ開放する場面と閉じて階段室から中廊下への通路を確保しなければならない場面の両方の使い方を目的にしています。

古いケヤキは全然古くありません、伐採される時点で樹齢が150年であれば150年以上強度を発揮しています。
杢目も加工直後の大黒柱よりはるかに美しくて、四方を化粧で見える状態にしたいという思いは自然と強くなってしまいます。

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2011年12月06日

書斎の天井

2011年3月8日

3月8日の「左官工事下地シリーズ」が続いています。

建築主さんの書斎となる場所は改修前には「応接室」でした。

過去の一時期にはこの地方の伝統工法の住宅に客間として「応接間」という洋風の部屋を作ることが流行しました。

和室のように土壁にジュラクを塗り真壁納めにしない、大壁の納めにする洋間仕上げで台所やキッチンなどとは違う銘木の突き板や布のクロスのような特別に良い材料を使い、洋風のシャンデリアを吊るし、入り口のドアは無垢のヤマハのドアといった仕上げがよく見られた時代がありました。

「応接間」を作ることは一つのステータスだったのです、私と同じ年代からそれ以上の建築士は懐かしさを覚えることでしょう。

この部屋も他の和室とは別世界のように「洋風」だったのですが、新しい居間との違和感を消すために、そして強度上取り去ることの出来ない既設の丸太を残したまま天井の低さを感じさせないために、ご覧のような細工をしました。

モチーフは和風の竿天井のイメージです、ちょっと苦しいですか。

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2011年12月10日

屋外の機械たちにも気遣いを

2011年3月10日

建物周りの整備も終了してきてエアコンの屋外機や給湯のエコキュートの設置の準備が進められています。

北庭の犬走りに設置されることになっていたエアコンの屋外機、ここにもちょっとしたアイデアが生かされています。

この地方の冬には、この北庭にも雪が積もって長時間解けないこともあります。
現場監理の経験上感じるのですが、ちょっとした工夫でも意見が出なければほとんど実行されないことではないでしょうか。

打ち合わせの中で出てきた屋外機の設置位置を雪の積もる高さより高くしておくということです。

ヒートポンプの屋外機は最近ではその設置方法によって電力の消費量をも左右する注目のポイントでもあります。

東面のエコキュートとヒートポンプの屋外機については日当たりもよく雪の心配も少ないため埋もれることはないのですがそれでも深い軒下に納めておくという、考えてみれば常識的なことを意識しておくことが大切だと思います。


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2011年12月12日

水周りも爽やかに

2011年3月15日

トップライトのある洗面所前のホールも仕上がってきており、クリーニングを出来るところからはじめられています。

この部分には脱衣室兼用の洗面所や浴室、その西隣には洗濯室や物置棚に漬物置き場、北庭へ出る勝手口、その外には蔵に通ずる通路と水周りが集中させてあります。

実生活ではどうしても湿度の高くなり汚れやすくなる場所でもあります。

プラン上においても昼の光を入れる窓を配置しにくいこともあり、だからこそ風を入れることと光を取り入れるこうしたトップライトを取り付けることにしています。

思っていた以上に明るさがあって満足の現場監理の日でした。

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2011年12月16日

照明器具取付けと土間

2011年3月19日

照明器具の取付けが始まったこの日、浴室洗面所の西隣にある北側の勝手土間を覗いてみたら器具の仮置き場になっていました。

住宅の設計を永く続けていると日本人にとっての住宅内の土間の存在は記憶の奥底に浸み込んでいるように感じます。

世代によっての土間の使い方や感じ方に差があるもののなんらかの形で親しみをもって自分の生活に取り入れようとされる建築主さんは多いのです。

薪ストーブのある玄関土間、住宅の入り口から勝手口に繋がる通り土間、広い玄関を作ってちょっとした作業も出来るようにと作るたたきの土間、屋内と屋外の中間的な空間としての土間となっているようですがその底には共通の暖かい感じ方が流れているように思います。

今回も設計段階から広い家事スペースが欲しいという要望がありました。

「洗濯室兼物置兼勝手口」にはキッチンより入る入り口と洗面所より入る入り口があり一連の家事がこのあたりで完結するようになっています。

土間の部分には漬物の保存用ピットも案としてありましたが、使用頻度も考えて作ることは中止になりました。

約2.5坪ある家事スペースには洗濯流しや洗濯機電源、排水、可動の棚、土間があり、フレキシブルに使えるようになっています。


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2011年12月20日

座敷の仕上げ

2011年3月19日

岐阜県の西濃地方では仏間の置かれた客間となる和室を「座敷」と言います。

今回のリフォームでは仏間のある「座敷」の8畳間とその東に接する続きの次の間の6畳間はジュラク壁の塗り替えだけになっています。

仏間が建物に造りつけられていたということもありましたが、「これは残したほうが良い」という判断はその室内に身を置いて空気を感じ取らなければ理解できないのではないでしょうか。

柱や梁、天井板などの材質、顔の美しさもさることながら、壁のチリ(壁と柱や梁の接触部分)がほとんど切れてないこと、設計時点で計測してみた柱の傾きが許容の範囲であったこと、これら以上に迫ってきた迫力は時間の積み重ねが浸み込んだ空気感とでも言いましょうか。

この日は塗り替え用の珪藻土ジュラクの下ごしらえを左官屋さんが開始した日です。

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2011年12月22日

大黒柱への思い

2011年3月23日

工程も終盤に入っており、照明器具の取付けが進んでいます。

画像の真ん中に見えているのは大黒柱、その向こうには次の間の6畳が見えています。

手前は居間、床が一段下がっていますがこれは既設の屋根の高さを変えることが不可能であったために床を下げることで天井の高さを高くしたということです。

天井カセット型のエアコン設置高さや床下のメンテナンススペースの寸法確保という納まり上の事情もあったわけです。

居間という寛ぎのスペースと西に連なる奥の座敷と次の間の客間スペースとを段差という区切りを設けることは、気分の上でも区切りを感じるのは私だけでしょうか。

大黒柱を廻り込むように階段室から中廊下に繋がり、格子の開き戸を閉じたときお客様が集まった日、開いたときは普段使いの日です。

「一家の大黒柱」という言葉が示すようにこの家でも建築主さんの「代理人」のように美しい顔をしたケヤキです。

大げさかもしれません、画像のようにまるでステージに立ってこちらを望んでいるかのようにも見えなくまあリません、いかがですか。

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2011年12月27日

照明器具は何を照らしているか

2011年3月23日

照明器具というのはいろいろな効果を生んでくれているのを考えたことがありますか。

照明器具の役割は何でしょう。

作業をするには手元が明るくする手元照明、部屋全体を明るくする全般照明、全ての照明を消す夜に足元を照らすフットライト、壁面や天井面を照らして反射光で明るくする間接照明、局所を照らしてドラマチックに演出するスポットライトなどなど、照明デザイナーという職業が成り立つほどその他にも多くの使い方が無数に工夫できる世界です。

住宅に限れば重要と考える基本はやはり人が寛ぐ空間であるということではないでしょうか。

やはり照明のための空間になってしまっては照明器具メーカーのショールームになってしまいます。

洗面所や浴室では明るく不便の無いように、階段は足元が暗くて落ちることの無いように、玄関は来客を歓迎する演出を・・・・・・

あくまで機能優先の地味な脇役として存在することが重要なのでしょう。

夜に自分の部屋に戻ってスイッチをオン、パッと部屋が明るくなったときのホッとする気持ちが原点のような気がします。

完成が近づいて照明が設置されると充実感とともに気持ちも明るくなってきます。

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