« 2011年10月 | メイン | 2011年12月 »

2011年11月 アーカイブ

2011年11月03日

物干しスペースや広縁踏み石周囲

2011年2月12日

車庫脇の玄関への通用口、その北側に囲むヒノキの格子はアルミ庇を利用して作った物干しスペースが隠れています。

またここにはガスボンベも置きます。

この日は塀の上部の板金工事を職人さんが進めているところでした。

hei_110212.jpg

広縁の南側、踏み石は既設のままのものを生かして犬走りをミカゲ石で仕上げました。

広縁の床下は外気が入り込む構造、床が束石と束柱で支えられた状態でした。

東海地方の伝統的な木造ではよくあるデザインです、見えていないですが地中梁と耐力壁に変身しています。

また室内をより暖かく涼しくするためにアイシネン断熱材に包まれています。

足元のコケは建築主さんが大切にメンテナンスしてみるもの、一時期は元気を無くして茶色でしたが緑色に戻ってきているようです。

hei_110212-1.jpg

2011年11月04日

テラスの石張りや門の基礎

2011年6月17日

居間の南には奥行き2メートル程度、腰掛けられるほどの高さの再生材料で作られる木製テラス、そのさらに南側にご覧のような石張りを乱張りにしてあります。

ちょっと懐かしい張り方ですが気取りが無く気に入っています。

テーブルや椅子を出して、家族や親戚で集まったときなど外で食事が出来るようなスペースを作っておいて欲しいという建築主さんの要望に沿ったものです。

表門が建つ右脇には住宅の東通路のサービス部分、その足元をアプローチの正面からの目隠しのように鉄平石積みのような化粧ブロックを積みます。

この日はその基礎を打設していました、こうして外構も着々と進んでいます。

gaiko_110617.jpg

gaiko_110617-1.jpg


2011年11月05日

居間の塗り下地確認

2011年2月16日

内装の壁や天井は珪藻土の塗り仕上げ、四国化成のケイソウ土製品です。

左官仕上げに入る前には、家具の取り付け部分との納まりや壁の入り隅出隅の役物(コーナーの見切り部材)、天井と壁の役物、仕上がりが切り替わる部分の見え方が無粋な部分は残ってないか、などそれらを踏まえた下地の入念なチェックが必要です。

シンプルな内装仕上げを見切り入れないで吉村順三風(住宅建築で有名な建築家)に実現する建築家は多いのですが、私は将来のメンテナンスを考えて見切りを入れています。

ご覧の画像は居間の南側、玄関との間仕切りに取り付けるテレビボードの納まりについて打ち合わせをしているところです。


kagu_110216.jpg

kagu_110216-1.jpg

2011年11月07日

井戸周りの処理

2011年2月22日

祖先が使われていた井戸、これからも残して使っていきたいという建築主さんの意思もありますが、玄関のこの位置に残すことについては設計者にとって重い課題でした。

組み上げた水が飲めるものかどうか、少なくとも庭への散水として使用できるか、何よりも玄関のこの位置に意匠的にどう残すのが最適か、などです。

井戸の水をキッチンの手元や庭での散水として機能するようなポンプや給排水配管の状況とそれらとこれから作り込もうとしているくみ上げポンプ上部の架台家具の製作図をどのようにしておくかを考えつつ眺めなおしていました。

ido_110222.JPG

2011年11月08日

クロスの仕上げ

2011年6月17日

車庫と同じ屋根の下には書道塾のクロス仕上げが進められています。

車庫と書道塾のある棟とは屋根、壁と開口部はアルミの気密性のある引き戸で区切られています。

車庫のように外気に開放されることの多い部屋と、気密性を確保して換気扇などで室内環境を微妙に管理しなければならない住宅部分とは、断熱性と気密性の面でも区切る必要があるためです。

仕上げも住宅部分と変える意味はありませんが、実用性の高い部屋となるためメンテナンスの容易なクロス貼りとしました。

おばあちゃんの部屋もクロスの仕上げが終わり、家具が取り付けられています。

syodo_110617.jpg

syodo_110617-1.jpg

2011年11月11日

杉の天井板にも歴史が浸み込んでいる

2011年2月28日

画像から杉の天井板の張り上げる様子が分かりますか。

クロスなどの糊付けで仕上げる場合は、プラスターボードや合板を下から天井の下地にビスで打ち上げておいてからパテ処理後張り上げるという流れです。

この現場では仕上げは杉の無垢板、ご覧のように大工さんの頭は天井下地の上にあるように下からではなく上から固定していくのです。

杉板の下に通るのは杉の竿です、天井隅にあるのは廻り縁、これらの部材で杉の板は支えられています。

下から固定するのではなくて上に置く感覚ですね、張り上げた最後は大工さんはどうするの?・・・・は「地下鉄はどこから入れたの?」の疑問とよく似ています。

自然素材である無垢の素材というのは仕上げを傷つけないとか動きに追従できるようにといった先人の工夫がこんなところにも生きています。

それでいて伝統的な美しさを感じさせる、歴史の重みを感じてください。

玄関の勾配天井も同じ要領でしたが、勾配があって玄関から居間まで繋がる長さを納めていただいた大工さんに感謝したいところです。

tenjyo_110228.jpg

tenjyo_110228-1.jpg

2011年11月12日

茶室とのバランス

2011年2月28日

設計段階から何度と無く拝見していたお茶室の庭、現場の打ち合わせでも贅沢な打ち合わせ室として使用させていただきました。

8月のある日にはご覧のような庭が脇に眺められる部屋での打ち合わせ、エアコンが取り付いている部屋では会ったのですが、自然風が庭からゆったりと入ってきて、いや見ているだけでも真夏の暑さを和らげていてくれたように記憶しています。

その場に居合わせた人にしか理解できない感覚ではないでしょうか、仕事とはいえ不謹慎ですがいい気分でした。

そんな感覚とその母屋の雰囲気をどうバランスさせるか、理屈ではない「五感」をフル回転で再確認の気持ちで眺めてみました。

残念ながらパソコンのプログラムでは答えは出ません。

chashitsu_110228.jpg

2011年11月14日

引き込みポールと街灯

2011年6月17日

車庫の西北の隅には電気の引き込みポールが建ちました。

手前のは仮設用、紙巻がされているのが固定の引き込みポールです。

一般的に多く見られるのは直接軒先に引込み線が取り付けられている状態ですが、電力だけでなく電話やケーブルテレビなども次々と軒先や外壁に取り付けられると、まるで建物がアクセサリー選びの下手くそな若者のようになって見られたものではありません。

将来のメンテナンスに備えることを考えても、やはり建物とは別に引き込み用のポールを建てて、種々の引き込みをまとめたうえでアンテナやパラボラもまとめてしまうという考え方が良いようです。

それらは地中の配管内を配線して建物内に繋がれるという方法が今回も行われます。

特筆したいのは、役所にお勤めの建築主さんらしいアイデアは、夜は周囲に明かりの少ないこの地区のことを思い、ポールに明るさセンサー付の防犯灯を取り付けておくということです。

もちろん大賛成でした。

denki_110617.jpg

2011年11月16日

納戸の壁の向こう側

2011年2月28日

1階の東西の廊下の西詰めに納戸があります。

画像を見ていただくと何の変哲も無い納戸の内装が写っているだけ、けれども分からない苦労が隠れています。

2階建て木造軸組工法の下屋(2階建ての平屋部分)部分は地震時のときには2階建て部分と一体になって揺れに耐えてくれる重要な部分です。

地面の揺れがしっかり2階部分に受け渡せるように、基礎の増し打ちや柱梁の金物、耐力壁の補強張りだけでなく最も忘れがちな小屋部分の鉄筋ブレスと補強火打ちです。

そして西端の温度差の激しい外壁の裏側に当たるこの部屋、通風も良くない場所にあるため、既設の土壁の外側には熱抵抗の大きな断熱ボードを張りつけ、足元の基礎にも発泡系のアイシネン断熱材で熱補強もしてあります。

こんな無機質な内装の部屋ですが、普段は見ること無いしかし家庭の大切なものを収納、かつ守ってくれる重要な部屋です。

工事の当事者としては「ここまで仕上がったか」と感慨です。

nando_110228.jpg

寝室の天井

2011年2月28日

寝室の天井が張りあがりましたので仕上がり状況を見せてもらいました。

設計図ではケイソウシックイの塗り仕上げになっていましたが、建築主さんの要望もあってタモの突き板を目スカシに張ることになりました。

突き板とは合板の基材に薄皮のタモ板を張り上げたもの、この脇に並ぶ壁収納の仕上げ材に合わせて素材の種類を限定して内装をシンプルにしたいというのが変更提案の理由でした。

建築主さんはもっと凹凸感のあるものがこの部屋に似合うとイメージしてみえたようですが、結果的には良かったようです。

歴史的な伝統工法の内装では無垢材のボリュームを強調することが多く、懐かしさを感じるのですがそこに数奇屋の軽快さを埋め込むことを意識するようにしています。

bedroom_110228.jpg

2011年11月19日

小屋裏の物置の使い方

2011年3月7日

道具が床においてありますが、壁、天井のケイソウ塗り左官工事の下地処理が始まっているところです。

既設のこの部分は、東に出ている下屋(2階建ての平屋部分)の小屋裏、台所やキッチンの天井裏だった部分です。

そこは丸太で幾重にも組まれた広い小屋裏の物入れとして家財が収納されていましたが、今回のリフォームでは、その7割くらいは1階の新しい居間の高い勾配天井として復活し、残りはやはり物置としましたが、同時にすぐ下の居間の天井に取り付くエアコンのメンテナンスのための空間として生き残らせました。

画像で見えている小さな開口はそこへの入り口、まだ道具置き場になっていますが、その内部の広さを撮ってあります。
思っていたより広くて、物置としてはちょうど良い細長な空間です。

収納や物置といえば、住宅の設計では軽視されがちな場所ですが、実は表舞台の生活を支える地味でも大切な場所です。

プランを考える過程で思いもよらず生まれてきた既設の建物の生かしたアイデアでした。


koyaura_110302.jpg

koyaura_110302-1.jpg

2011年11月20日

照明器具の役割

2011年6月23日

照明器具の取付けが始まりました。

設計時点ではメーカーの照度提案をベースに内装に合わせて入れ替えを行って図面を仕上げておきますが、現場監理では現場での内装の色具合や空間の大きさ、建築主さんの思いも踏まえて再度選定を見直してみます。

照明は明るさが確保できれば良いというものでもなくて、空間の印象を決定する大切な要素のひとつでもあります。

何度も繰り返してきた住宅の設計監理の経験のなかで、これはいい照明だと評価しているものはやはり何年経っても廃盤になっていないものです。
気に入って何度も採用しているものもあります。

空間のアクセントにするものと、完全に脇役として目立たない存在にするものを使い分けて選定をすることにしています。

取付けが始まる日は、その確認の日でもあります。

syomei_110623.jpg

syomei_110623-1.jpg

2011年11月24日

井戸の架台

2011年3月8日

ヒノキで作った井戸の架台が現場に運び込まれてきました。

上に載るのは一世代前の手漕ぎ形式で曲線がクラッシックな井戸ポンプですが、下は木製にしてあります。

モチーフは日本の城跡に残されていた井戸の架台でした。

製作は仕上がりが緻密になるように大工さんではなくて家具工事として家具工場に発注しました。

ido_110308.JPG

2011年11月26日

居間の欄間

2011年3月8日

左官屋さんが塗り下地の調整をしている上に扇のようなデザインの欄間が見えています。

この欄間は玄関と居間の両側から見えることとなり、その上の木造の軒裏をモチーフにした勾配天井も同じく玄関から居間に向かって勾配で上っていくデザインになっています。

設計図ではこの勾配天井が居間と玄関の両側から見えるように欄間部分はトーメーの硝子を入れる計画になっていました。
こちらは計画通り取り付けられますが欄間の下にはアッパーで欄間と天井を照らす照明が取り付くことになっています。

建築主さんは居間と玄関が一体感の演出よりも伝統工法の象徴的な格子の通風できる欄間をここに配置して欲しいという思いが強かったようです。

結果的にはアッパーの照明は建築主さんの意図の反映を強調するようなデザインに変更されたのです。

欄間の扇の一部を切り取ったような形は設計者のプランを取り入れていただきました。

左官工事の下地が進行する中では打ち合わせでの決定事項が現実化してくる楽しみもあります。


ranma_110308.jpg

About 2011年11月

2011年11月にブログ「まちかどけんちくかの現場・㈱すぎはら設計」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2011年10月です。

次のアーカイブは2011年12月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。



にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ
にほんブログ村

Copyright 2006 © (株)すぎはら設計 All Right Reserved.