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2011年07月 アーカイブ

2011年07月01日

サッシ取付け

2011年2月15日

どの建築主さんも設計図さえあれば全てその通りに建物が出来上がっていくものと思ってみえるのではないでしょうか。

サッシの取り付けは設計図の通りになるかどうかを意外と左右してしまうのです。

納まり位置や寸法、現場の状況やサッシメーカーの仕様の変更、取り付け説明書の不備まで見張っていないと知らないうちに設計変更されてしまっていることも、現場側の悪意はないのですが。

サッシの取り付け時期には現場での打ち合わせはサボれません、一つ一つを確認してゆく、そんな日でした。

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2011年07月02日

行灯のデザイン

2010年10月1日

建築主さんから希望のあった行灯の商品が手に入りました。

インターネットの検索からいろいろなデザインのものを探り当てて決めた品のいい画像のこれです。

この日は現物を確認に来ました。

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2011年07月03日

foボードは熱を反射する

2011年2月19日

屋根面の垂木の下端にfoボードを張りました。

ダンボールが張られているように見えているかもしれませんが、見えてない上面は銀色の熱反射塗料が塗られており、それが優れものなのです。

foボードのさらに下面には断熱材のアイシネンが吹かれるわけですが、垂木の下面に張ることによって垂木の高さ分は通気層となって反射で暖められた空気が屋根の棟に向かった吹き上がり、棟の通気部材から外部に逃げるということです。

何気ない技術にも思えますが、省エネにかなり寄与しています。

その納まりの確認に来た日です。

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2011年07月04日

デュポンタイベック

2011年2月19日

外壁の耐力壁にダイケンダイライトを張り、その上には「デュポンタイベック」という透湿防水シートを張ります、その上に通気層を作る縦ドウブチを打ちます。

さらっと「透湿防水」といいましたが、湿気は通過するが防水性能はあるという性能はこのタイベックがピカイチなのです。お値段もそれなりの製品です。

外部の環境から室内を守るということに拘るとここで手を抜くわけにはいかない・・・・といことでしょうか。

隅々までキチンと張られているのを確認に来た日です。

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2011年07月05日

2階の屋根断熱

2010年10月9日

2階は西側の一部の部屋を改修しないことになっていますが、屋根裏へは入ることが出来るため2階屋根は家全体の断熱性能アップを優先して屋根全面についてアイシネンを吹き付けることになりました。

画像は2階の階段室ホールとなる部分の屋根裏が見えています。

ご覧のように伝統工法らしく丸太が縦横に組まれています、東西に通る地棟が2段になっているのは建築主さんのお父様の工夫がなされていることを窺っていました。

設計段階で小屋裏へ上らせていただいたとき、この納まりを見て壊さずに残したいと思った記憶があります。

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2011年07月06日

アイシネン吹込み

2011年2月23日

断熱材のアイシネンを外壁内全周、屋根面全面に吹き込む日です、画像はアイシネンの吹込み専用カーです。

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正面が建物の西側の和室となる外壁側、左手がベランダの下面の吹き込み部分が見えています。

柱のサイズ120の厚みまで吹き込んで発砲してはみ出た部分を包丁のお化けでそぎ落としているところです。

信じられないかもしれませんが99パーセントが空気です、断熱は空気の力である証拠のような数字でしょう、軽いから躯体への重量負担はほとんどありません。

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2階の吹き抜けから北面を見ています、他の発砲系の断熱材との大きな違いは空気を包む気泡の形です。

ひとつひとつの気泡は独立してはいません、連続性があるためにその中に水蒸気となった水分がとどまら無いという点です。

木と同じく呼吸をして結露を起こすことが少なく断熱性を確保するのはアイシネン以外にはないようです。

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2011年07月07日

軒樋のそり具合

2010年10月13日

伝統工法の屋根の軒樋はその仕様と取り付け方によって屋根の軒先のデザインを左右します。

変にそりすぎていたり直線でくびれていたり、色が目立ちすぎたりすると瓦のそりの美しさを阻害してしまいます。

製品はパナソニックの金属芯入りのものを選び、取り付け方は現場で職人さんと打ち合わせて施工しました、それほど神経を使う部位でもあります。

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2011年07月11日

外部の見切り

2011年3月7日

建物には仕上げ材が切り替わったり、仕上げる方向を変えたり、あるいはデザイン効果を期待して使用する「見切り」というものがあります。

建築のデザインではある意味哲学的に大きな意味を持つ、なんでもないけど大きな効果を生むことがあるのも、この「見切り」です。

車庫の外壁には一般的な化粧サイディングを使いますが、木製の見切りの存在によって蔵の漆喰のイメージが出ないかと考えています。

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外壁の出角、入り隅、材料の目地などの細部は意外と重要な部位です、ひとつひとつ確認しておきます。

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2011年07月13日

差し鴨居のクサビ

2010年10月15日

木造の伝統工法ではこのようなケヤキの差し鴨居が化粧で使われています、ここでも何箇所も年月を経てあめ色に美しく変化しています。

それらは改装後もこの家の証人として内部に顔を出すように計画していますが、ほぞの突き出た部分のクサビは切らずにおくのが建物の強度を落とさないためには大切だろうという判断です。

壊して新しくというよりあるのものは生かしていこうという考えは好きです。

この部分は寝室の内装の一部として飾ってくれます。

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2011年07月14日

ベランダ手すりの防水対策

2011年3月12日

根強い人気のあるベランダ、建築主さんの多くは物干しスペースとして、2階の南の開口部を大きくするためといった目的でしょうか。

現場を監理する側としては雨漏りの防止対策を講じておくことに神経を使わなければなりません。

ベランダの立ち上がり壁は意外と漏水していることが多い部位、通気層は必要ありませんので防水シートで2重に包んでしまっておきます。

立ち上がり壁は雨のよく当たるので、何年かの経年変化で雨だれで汚れていたりします、色や材質も注意しておきます。

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2011年07月15日

外部周囲の仕上げ下地の確認

2010年10月19日

改修工事はいうまでも無く現状に存在する部分をリニューアルする工事です、すなわち現状にあるものをどのように納めて無理の無い、とってつけたかのようなことのない、美しく仕上げる工夫が必要になるわけです。

ある意味では新築より難しいかもしれません。

あまり見えることのない西側の外壁の納まり、軒裏の腐朽の状況や断熱施工の仕上がりを前に打ち合わせをしています。

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東側の道路側、塀で囲まれる部分も、既設の石垣の補修や積みなおし、その上に作る新しい塀との納まりを工事が進行してきた現状を踏まえて考え直す時期でもあります。

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2011年07月16日

釘のピッチと合板の材質

2011年3月12日

外壁の外周はダイケンのダイライト、内部の水平力耐力壁(筋交い)として構造用合板を使用しています。
構造用合板は一般的に呼称される「ベニヤ」とは違いせん断力を実験で確認されている合板です。
見た目は仕上げの荒い「ベニヤ」にしか見えないため水に弱いと疎まれることがありますが、相変わらず安価で有効な耐力壁の構成材料です。

ポイントは、構造用合板の材質と釘の仕様と打つピッチです。

特に打ち込むピッチは実験で確かめられ値では150mm以下であることが求められていますが、100mm以下となるように打ち込んでいます。
合板の厚さも7.5mmのところを12mmを使用しています。

これは釘の長さ間違い、めり込みなどによる耐力の低下を担保するためです。
断熱力や気密は建物の耐力が低下で同時に低下しますから、やはり重要なチェック項目なのです。

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2011年07月18日

ケヤキ材の吟味

2010年10月22日

ケヤキ材はいわずと知れた銘木と呼ばれる部類の堅木ですが、建築主さんの故郷には良い材料があるという提案を受けて素材を取り寄せて岐阜養老の製材所にて加工することになりました。

この日は到着の連絡を受けて検査というより見聞か吟味といった雰囲気で訪れた製材所です。

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ケヤキは階段のササラ板、踏み板、蹴込み板、玄関の框、縁板を全てを納めるつもりでいますが、果たしてどのように材料を切り取って振り分けるかどの面をどのように使うか、無垢材の反り止めをどのように加工するか、反ったときはどのようにメンテナンスするかを打ち合わせしました。

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玄関の縁板の仕上げが出来上がったところです。

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2011年07月19日

玄関の上がり框

2011年3月17日

玄関の正面の上がり框はケヤキの無垢材を使用します。
どんな材料を使うかは現物を木材倉庫まで確認に行くことにしていますが、今回も建築主さんも参加して見聞です。

スケールの置かれている部分が玄関正面に見えてくる部分ですが、木目が正面になるように向きを決めてオスモのクリア塗装で仕上げると自然な艶が出てこれ見よがしの感じにはならず、玄関のインテリアを引き立ててくれることと思います。

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2011年07月20日

塀の位置と納まり

2010年10月22日

塀の石積みを補修と積み直しを行い、その上部に塀を立ち上げます。
新しい居間から東方向への眺望を疎外しないように視線から下になるような塀の高さとすること、
道路とほぼ平行になるとはいえ凸だけでなく凹で屈曲していたりすると施工間違いに見えてしまいます。
見通しで位置出しをしてみて確認しておきます。

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長い塀ですから控え壁の位置も石垣との取り合いで補強として効果があるかどうかもチェックしておきます。

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2011年07月21日

車庫の屋根構造

2011年3月28日

車庫の入り口の幅は8.3m程あり、一般的な住宅の車庫より広いのです。
木造の在来工法で集成材といって大スパン用の材料を使用しないで構造を組み上げる工夫をしました。
ご覧のように中央でトラスを組み直交方向の梁を力学的に吊り上げてくれていてくれるような形になっています。

建築主さんからは「車庫というより地震のときの避難所にもなるほどの頑丈さですね」という感想をいただきました。

この日はトラスの金物の取り付け具合を見に来ました。

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2011年07月22日

外壁と塀の色

2010年10月23日

敷地の東側から南側には町道が接しており、塀で囲まれた形になっています。
今回改修する母屋の東面にも既設とほぼ同じデザインと色の塀を石垣の上に作りますが、塀についてはその左官材を同一の製品としてテクスチャーも同一とし、外壁については塀と同系色にて、既設にある茶室と違和感の無い土色の弾性リシンを吹き付ける予定です。

色は見本の現物を現場で直接あてがってみるというのが主義です、意匠を大切にするとこのあたりは妥協できないところです。

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2011年07月23日

足場を解体して全景

2011年3月31日

足場が外れましたのでここで全景をお見せします。
工程半ばで敷地周囲をまったり歩いてみて建物の見え具合を確認してみるのも気持ちが落ち着いていいものです。

敷地の南東の隅からの画像です。

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車庫のある北側の市道からの画像です。

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2011年07月25日

モクマドの取り付け

2010年10月26日

サッシは旭化硝子の「モクマド」という製品を採用しました。
無垢材の木製サッシは木製建具工場がオリジナル製品をいろいろ見つけていましたが、室内の気密を高めるという目的が阻害されては「室内は快適に」というわけにはいかなくなる恐れがありますから、やはり狂いの無いアルミサッシ枠で気密等級A4という性能を保証していたこの製品に落ち着きました。

ご覧の画像は広縁の部分のモクマドが取り付けられたところです。
設計者としては既存の納まりの様にケヤキの化粧無目の梁にモクマドを取り付けたかったのが正直なところですが、残念ながらこれも将来の狂いや気密を考えて外部からはサイディングで包むという形にしました。

欄間の部分は、モクマドでは框が大きいので従来のアルミサッシとしましたが、後ほど建築主さんの提案もあり木の色に着色することになりました。

どちらも結果はそれほどの違和感はなかったのが救いでした。

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こちらは完成すると北方向と東方向に視界が大きく広がることになる、居間のモクマドです。
モクマドの設計限界を気にしつつなるべく大きなものにしました。

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2011年07月26日

銘木の検査

2011年4月2日

床の間の床柱は杉の絞り丸太、床の間の地板と床框はケヤキ、玄関の天井板は杉の柾目板、などの木の内装材を銘木といいますが、これらもやはり現物を問屋さんの倉庫で確認しておきます。

価値観は人によって捕らえ方が違いますが、この建物ならばこれだ、というバランス感覚が重要な要素です。

現場関係者も集合して、工程や反省点、意見を整理する場にもなって、そちらのバランスもここで調整しておきます。

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2011年07月27日

塀の配筋チェック

2010年10月27日

塀の基礎のコンクリート打ちを控えて配筋を確認に来ています。
延長が長い塀ですから配筋はダブルにして梁のように、仮に下部が中空になってもブリッジになってくれるようにしています。
控え壁を設けて塀と直交方向の倒れ止めを用意していますが、それでも大きな水平力が加わるような地震が発生するとどうなるかは不安です。

画像は敷地の北詰め、蔵の建っている部分を撮っています。
ご覧のように石垣の石の上に基礎がなるべく載らないようにしてあります。

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2011年07月28日

杉の天井板

2011年4月6日

2階の天井は全面が勾配天井で杉の化粧板です。

一部屋ごとに天井を打ち上げてゆくよりも2階全体をワンルームと考えて、あるいは家全体をワンルームと見て間取りを工夫するという発想はエネルギーを大切にする時代にマッチしています。

杉板はご覧のように気持ちの良い美しい無地に近い材料が揃いました。
見ていても気持ちの良いものです。

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居間の天井部分の天窓部分の杉板を張っています。

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2011年07月29日

北側の庭

2010年10月29日

工事過程の照会の中であまり出番の無かった北庭の様子をアップしてみました。
北庭は寝室が面しており庭を挟んで蔵が建っています、今回の工事に取り掛かるまではサービススペースとして使われていましたが、蔵の庇を利用して物置を整備して憩いのスペースとしての存在感もプラスしようという計画です。

庭の高さも調整してサービススペースとしても利用できる以前には無かった広い庭が出現することになります。

サイディングが張りあがってきて、建物の足元が見えてきており設計段階では確定できなかったレベルを再測量の上、もう一度考え直す段階でもあります。

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2011年07月31日

床のフローリング張り

2011年4月9日

床のフローリング張りが始まっています。
材料は無垢のカバ材ですが、あまり聞いたこと無いという方が多いのではないでしょうか。
フローリングには「洋」のイメージをお持ちの方が多いと思いますが、カバ材は和風のフローリングです。
色も白すぎず、うっすらとした上品な赤みを残し、無垢材にありがちな傷もつきにくく、室内を明るい雰囲気を出してくれて、ユニバーサルデザインにはお奨めの材質です。

この日は大工さんと建具のフラットレールの納め方をフローリングに埋まるように、上部がフローリングより出ることの無いようにと、打ち合わせに行きました。

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