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2011年06月 アーカイブ

2011年06月01日

2階から望む北東の遠景

2010年9月24日

屋根工事進行中ですが、2階北側の窓から北東の方向、石灰採掘や化石の出土で地元では親しみのある赤坂山や、遠くは岐阜市の方向です。

建築主さんも自慢の眺望、平面計画の中にも新しい居間やダイニングからこの眺望を生かすことになっています。

忙しい現場作業の中でひとりだけ一息ついた時間でした。

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2011年06月03日

玄関の軒裏

2011年1月7日

建て方で概観が出来てきた後は構造金物、構造面材、屋根材、防水ゴムアス、など、それぞれの施工に移ってゆきます。

玄関の軒裏の化粧ヒノキ板は木材検査でも吟味を重ねていた材料ですが、下のように張りあがってきました。

張りあがりは綺麗に出来上がってきました、種々の現場で何度も見てきていますが、何度見てもいいものです。日本家屋の象徴のようにも感じます。

後ろに見えている人間が力瘤を作っている絵が描かれているボードが張られていますが、これは構造面材のダイケンダイライトです。
構造用の針葉樹合板の進化させたもので、耐水性、せん断性能、防火性も兼ね備えています。

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2011年06月05日

「もくまど」の納まり

2010年9月15日

既設と増築部分もサッシは旭硝子の「もくまど」を採用しました。

優雅さを残すためには伝統的な木製サッシを作り直すことも考えましたが、現代の気候の変化やメンテナンスを考え、また外気にさらされて実用上も動作の多い部位だけに、枠はアルミ製で障子はペア硝子入りの集成材加工のオスモ仕上げという現代版の木戸という選択になりました。

外壁は既存の真壁の外側に構造用合板で壁を補強して、サッシ枠を取り付けるという防水性の確保も必要という事情もあります。

広縁の南側は美しい庭園に面する部分だけに、仕上がった状況はもちろんですが、足場の管理も重要になってきます。

この日は決して手を抜けない実用面の性能と仕上がってからの美観をどう確保するかを考えながら眺めていました。

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2011年06月06日

屋根と外壁の取り合い

2011年1月10日

外壁と屋根の取り合い部分は住宅の寿命を決定してしまうほどの重要な勘所です。

聞けば誰でも分かる、けれど見過ごしてしまうことも多いのがこの部位です、何のためでしょうか?

「雨漏り」という古典的な障害を防ぐためです。

防水のゴムアスの立ち上がり高さを30センチ以上、という項目は住宅性能保証の大きな目的の中核です。

ダイケンのダイライトを使っている理由は画像の中にはっきり書いてありますので再掲しません。

基本事項を点検に来た日でした。

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「挟土秀平と岐阜千成寿司」が更新されました

建築情報サイト「建築ブックマーク」にて「挟土秀平と岐阜千成寿司」が更新されています。

建築主さんとの出会いから基本設計がまとまるまでの流れ、そして実際の工事の流れ、さらに完成まで、時系列で画像を中心にまとまれられています。

まちかどけんちくか」には他にも多くの作品をまとめてあります。

是非ご覧ください。

2011年06月07日

サッシの納まり

2010年9月21日

過去の伝統工法では「家は夏を旨とすべし」と、床下、天井裏、柱と土壁、木製の建具、すべてが微妙な通風が家内部の湿度や温度を調整してくれていました。

ところが宮脇先生の書かれた本にもあるように戦後の住宅政策は日本の伝統的住まいの考え方を押し潰してしまいました。

ただアルミサッシの登場は室内環境を人工的に調整するには必要な開口部材であることには変わりありません。

内部は伝統的意匠で、外部は現代の環境変化に耐える鎧を着せるという納まりを考えなければなりません。

ご覧のように、サッシの納まりについては必ず現場で打ち合わせて職人さんも納得してもらうことになります。

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2011年06月08日

構造金物のチェック

2011年1月21日

建築士なら誰でも知っている在来木造軸組工法の継ぎ手や仕口の金物補強です。

不思議な話ですが、この金物補強が常識化したのはほんの10年くらいの変化ではないでしょうか。

性能保証の保険検査の普及が始まるずっと以前から当事務所ではこの検査は実行していました。

新開発の工法の採用より、基本はやはり金物補強ではないでしょうか。

下はコーナー金物、邪魔にならずにうまく納まります。

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ホールダウン金物は柱と基礎を固定する金物です。

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筋交い金物は柱と筋交いを固定します。

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2011年06月09日

北側屋根のトップライト

2010年9月24日

下の画像は2階北側の窓から望んだ景色です、蔵に向かって伸びているスキージャンプ台のようにも見えていますが、下には洗面所と浴室があります。

日本瓦の屋根には無愛想にも思えますが、既設の伝統ある瓦を生かすこと、漏水を将来的にも極力回避すること、何よりも北側のこの開放された方向からの北風を室内に招き入れたいという大きな設計目標を実現するためです。

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下がそのトップライトです。

開放型で雨を感知して閉鎖するというやさしい機構を持っています。

どうしても暗くなりがちな洗面所前の廊下を明るく、台所の通風を確保するということです。

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2011年06月10日

車庫のドア

2011年1月22日

この日は打ち合わせ会の日、議題の一つ、車庫の出入り口アルミサッシの選定について前例のドアを確認に参考現場を訪れています。

車庫の車の出し入れというのは現代人の習慣、当たり前すぎて存在感が薄くなっていますが住宅のなかで大切な部材です。

シャッターは確かに便利ですがガラガラ音がイメージが暗くて、下ろした状態の絵が暗くて嫌いです。

スプリングが長持ちしなくて売れてる割には評判が良くないようです。

この現場では、やはりアルミの引き戸をお勧めしました。

引きの重さやデザインなどの実用性を確認しているところです。

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2011年06月11日

既設瓦屋根の軒先の納まり

2010年9月24日

この画像は現場で大工さんが描いてくれた軒先の納まりを撮らせてもらったものです。

既設の屋根に使用されている瓦を全て葺きなおすとしたら、たぶん現状より見劣りする仕上げになってしまうのではないでしょうか。

それほど私にはもったいないと思わせる手の入れ方でした。

そこで既設の瓦を降ろすことなく軒裏を新しく張りなおす工夫をしました、それがこの納まり図ということです。

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2011年06月14日

下屋根の通気

2011年1月27日

下屋の屋根は納まりが難しい部分があります。

ゴムアス防水の立ち上がり寸法の確保と垂木間を軒先から上がってくる通気を画像のこの部分で瓦の隙間に吐き出すという方法をとっています。

バー状の黒い部材には雨漏りを起こさない工夫がされています。

説明されると簡単な理屈なのですが、現場での実行は確認が必要な事柄です。

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2011年06月15日

木の香りとオール電化

まちかどけんちくか、「木の香りとオール電化」の家づくりのプロセスを編集追加いたしました。

東日本大震災の発生以来、肩身の狭い思いの「オール電化」という言葉です。

ある電力会社の株主総会では、オール電化の制度を取りやめるべきだ、という提案が出たとか出ないとか。

電力不足の夏を控えて省電力を心がけるのは国民の一人として当たり前としても、「オール電化」はたくさん電気を使いましょうと電力消費を奨励しているわけではないと思うのですが。

今回の原子力発電所の脆さが露呈した一連の出来事から、むしろ原子力や化石燃料から脱却して、自然エネルギーにより電力を供給できる世の中になるよな気がしています。


2011年06月16日

屋根の素材

2010年9月21日

既設玄関の前と東の増築部分は既設の瓦屋根と違和感の無いようなデザインにするためにステンレスの一文字葺きで寄棟にしました。

材質が硬く加工が難しいステンレスですが、鈍いシルバー色でご覧のように綺麗に葺ける職人さんが見つかりました。

後ほど全体像は分かってきますが、この部分が家の顔のようなもの、うまくいくか気をもみましたがこれで一安心の日でした。

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2011年06月17日

屋根の棟通気

2011年2月7日

屋根の一番上、棟には軒先から野地板の下を通過してくる通気を排出する部材を取り付けます。

四角にテープでとめてある水下側の長辺には通気穴が開いています、野地板に開いている穴からそこに空気が吹き上がってくる仕掛けです。

屋根のてっぺんに乗って確認の日でした。

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2011年06月20日

居間のトップライト

2010年9月24日

居間とキッチン、ダイニングはワンルームになっています。
そのほぼ中央、既設瓦屋根の北向き勾配で直射日光の差し込まない、漏水を避けることの出来る位置に取り付けます。

周囲はアイシネンの断熱吹付けと遮熱のボード、熱反射のガラスで内部の温度管理を守ってくれます。
この日は内部の天井との納まりを確認に来た日です。

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2011年06月24日

製作家具のショールーム見学

2011年2月5日

居間やダイニングには北海道の注文製作家具を入れます、この日は建築主さんとショールーム見学でした。

居間のテレビボードのモデルデザインは向こう側に見えている家具です、シンプルですが決して洋風ではなくむしろ和風の落ち着きがあります。

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ダイニングテーブルは円形ですが、楕円に伸縮できます。

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家具の造りは永年の使用に耐えるようです。

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2011年06月25日

まちかどけんちくか「ホームイズハウス」の家づくりプロセスを追加しました。

現在進行中の現場だけに限らず、過去に完成している作品も時間を見つけてブログにアップしています。
ブログとしては新鮮さがないかもしれませんが、現在進行中の現場や現状で設計計画が進行している現場を考える上でも重要な作業です。

今回は2006年から2007年の春に掛けて工事を行った「ホームイズハウス」の工事の進行を綴って家づくりプロセスとしてサイト「まちかどけんちくか」にアップしました

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丸太梁の補強受け

2010年9月29日

既設の屋根で居間の真上にある丸太梁は幾重にも他の梁を受け、しかもご覧のような柱に相欠きで支えられているだけの状態でした。

これはもう現代技術の出番です、厚手のプレートで仕口を補強してやりました。

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2011年06月26日

床組みと配管

2011年2月8日

ダイニングとなる部分から居間の方向を写しています、床の下地となる大引きが規則正しく並んでいます。

この上に根太を並べて捨て張りの合板を張るという順序になりますが、ご覧のように柱の足元が基礎だけでなく土台や大引きでも縦横に繋がれている状態を作ることにしています。

これは日本の伝統工法からの耐震上の知恵で、つい忘れがちなことなのです。

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サヤ管の配置が始まっているのを確認に来た日でした。

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2011年06月27日

水平ブレス

2010年10月1日

伝統工法で組まれているので、耐震的に水平方向を固める火打ち梁はあまり使われていません。

大きな空間を振動時もフレキシブルに動いてくれる鉄筋のブレスで補強しておきました。

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2011年06月29日

建築ブックマークと「江」、そして千成寿司

建築情報サイト「建築ブックマーク」にて「挟土秀平と岐阜千成寿司」が更新されています。

まちかどけんちくか」には他にも多くの作品をまとめてあります。

是非ご覧ください。

岐阜千成寿司のシンボルマークは千成ひょうたんをモチーフにしたものです。

ご存知の通り豊臣秀吉が合戦の馬印として千成瓢箪を使用して天下をとりました。

信長が稲葉山城の斉藤氏を攻めあぐねているときに、当時木下藤吉郎は腰に瓢箪をぶら下げて蜂須賀小六らと城の背後から総攻撃の合図としてその瓢箪を竹の先に差し上げてみごと難攻不落の稲葉山城を落としたそうです。
それ以来信長に金の瓢箪を馬印とすることを許されたそうです。

秀吉の居城、長浜城のある長浜市の市章は千成瓢箪です。

NHKのドラマ「江」での秀吉と江とのコミカルなやり取りは違和感を感じますが、秀吉の千成瓢箪と千成寿司を思い出してやってください。

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